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エアコンなしでも大丈夫!北海道の夏を乗り切る涼しいお部屋
北海道の夏も暑くなってきました
いよいよ北海道の夏が本番を迎えました。近年とても暑い日が続き、7月上旬~8月初旬にかけてエアコン付きの賃貸物件を探す方がもっとも多くなるシーズンでもあります。
余談ですが、この時期のご案内は賃貸仲介のスタッフもとても大変。スーツを着ているスタッフ(最近はクールビズ気味ですが)が階段で上階までご案内するだけでも暑さが肌にしみますが、閉め切りの部屋のドアを開けた瞬間に熱波が押し寄せるあの瞬間は中々こたえるものです。
ただ、この暑さは借主である皆様にとっても心地よいものであるかと言えば…決してそうではないような気がします。だからこそ、近年のエアコン人気の上昇もうなずけるものです。
涼しい部屋って、どんな部屋?
さて、肝心の涼しい部屋とはどんな部屋?という回答に対して、「エアコンがついている部屋」が現代の最もシンプルな回答になるかと思います。ただ、今回あえてエアコンなしの部屋を議題に取り上げるポイントが3つあり、
- エアコンを使う期間が短いので、ちょっとくらいなら我慢できる
- エアコンを自分で設置するのが高い、節約したい
- エアコンの撤去が面倒、または設置が簡単ではない
こういった方向けのアドバイスとなります。特に北海道の賃貸の場合は夏の期間が非常に短いうえに熱帯夜が少ないためにエアコンの稼働時間は本州に比べると格段に下がります。また、次の転居先にも移動するなら取り外し・原状回復・設置を3段階の費用が発生するのでそこまでするなら…と設置を避ける方も未だ多くいらっしゃいます。
そのため、最もよいものは「そもそも涼しい部屋」がベストであることに疑いの余地はありません。居住性も確保しつつ、そして快適な気温を保てる部屋。それは…
2方以上の窓をもつ部屋
まずは換気の良いお部屋から。窓面が多ければ多いほど風抜けも良くなり、気温の調整はもちろん暑さの根源となる湿気の除去にも大きな役割を担います。
この図面のようにL字、またはストレートに窓が向き合うような形の間取であれば風抜けも十分期待できますが、下記の図面のように窓面が一つしかない場合は外気を取り込んでも内部の空気を逃がす場所がなく、換気としては不十分になるためにどうしても暑さがこもりがちです。
ただし、窓は多ければ多い方がいいわけでもありません。窓面から直射日光が差し込むため、どんなに空気を入れ替えても直射日光によって室内が熱されるので結果的に暑くなってしまうこともあります。また、冬場は寒気を取り込んでしまう原因になってしまったり、窓面の結露の原因にもなるので各面に1か所の窓で十分です。
特殊工法の建物
「夏は涼しく、冬は暖かく」でおなじみの外断熱ハイパール工法をチョイスするのも一つの選択肢です。
テスクが提供する外断熱工法は寒さにはもちろん、夏の暑さにも大きな影響を及ぼします。一般的には内断熱を採用するRC住宅ですが、外断熱を選択することで気密性の向上や結露の防止にも役立ちます。
夏は外気温が30℃を超えていても20℃中盤に室温を保つことができ、冬はマイナス10℃前後でも室温は13~14℃近くをキープ。涼しいだけでなく、時期によっては暖かさをキープする大きな役割を担ってくれます。
このハイパール工法に窓の風抜けを加えると、それこそエアコンの出番が少なくなることでしょう。
熱源が電気ではない住宅
いわゆるオール電化住宅に多く見られるこの電気温水器ですが、これ自体が熱を持つために夏は中々厄介なシロモノです。温水器の設置してある脱衣所に窓があったり、収納内部に隠してあるなどの工夫があれば熱をある程度散らすことは出来るのですが、むき出しで設置されていると常にほのかに暖かいために熱がこもりがちです。
その分冬はとても暖かく、暮らしやすさを向上させるアイテムでもあるのですが夏の涼しさに関しては決してポジティブなものではないと感じます。
色々な涼しいお部屋
大きく分けて今回は3つのタイプをお伝えしましたが、本来であれば
- 1階の部屋
- 北向きの部屋
- 日があまり入らない部屋
なども挙げるべきなのかもしれませんが、湿気の問題や冬は逆に寒さが増してしまうなど居住性に影響を及ぼす可能性もあるために今回は割愛しました。
特に外断熱工法に関しては暑さ、寒さ共に高品質な居住環境を提供できる素晴らしい施工方法なので、是非おすすめしたいところです。エアコン付き賃貸ももちろんおすすめですが、北海道・札幌の賃貸はエアコンなしでも是非楽しんでほしいものです。