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HOMESPECIAL TOPICS雪国の不動産業(働き方)

SPECIAL TOPICS

雪国の不動産業(働き方)

雪国ならではの悩み

12月に入り、いよいよ本格的な冬が到来しました。降雪地帯ならでは不動産の管理オペレーションは結構独特で、毎年のルーティンとはいえ常に課題を持って取り組んでいます。

・ロードヒーティングの稼働試験
・除雪業者との折衝、依頼
・雪庇落としの外部業者への依頼と安全確認
・建物現況確認時の駐車スペースのチェック
・水道凍結解氷のオペレーションチェックと保険の確認
・凍結防止の水落とし
・共用部パイプシャフトの凍結防止ヒーター、屋上ドレンヒーターのスイッチ入れ

などなどなど…毎年春先にシーズンの統括をした後に、春先から翌シーズンの準備に入り、そしてまた総括。この繰り返しです。売買は売買で、積雪のために境界標チェックが出来ないので、この時期の引き渡し時には春先以降での明示の特約を盛り込んだり。なんやかんや色々あるのです。

四季の移り変わり

昨年1月から、同じ道路を時期を分けて撮影してみました。(ちょっと位置は前後していますが)片側1車線の路肩ありなので、幅員12m位なのかな。

8月
12月初旬
1月中旬

※車中からの写真は、停車中に撮影しています。

夏場はご覧のとおり広々した道路ですが、1月~2月に掛けては路肩に積まれた雪がせり出してしまい、ギリギリ1車線のみ。タイミング悪く対向車がやってくると、交差点までバックして相手の車を先行させてかわさなければならず。死角もそんじょそこらに出来るために右折・左折の見通しが悪くなります。国道はともかく、住宅地の道路は危険がいっぱいです。

2022年の冬は特にひどく、1車線すらなくなってしまうレベルの状態でした。

オープンハウスは除雪から

1月にオープンハウスを開催する場合は、まずは除雪からです。これが本当に大変で…。
郊外型の住宅は2台駐車スペースが多いのですが、2台分のドカ雪除雪を一人でこなす事が多く、当然お客様を迎え入れるためにある程度しっかり除雪するわけです。(ここで大体1時間半~2時間)
それだけではなく、上記1月のような道路幅になっているので、売家目の間に停めてしまうと道路を塞いでしまうので、まずは自身の一時駐車スペースの確保から。ちなみに、住宅密集地の場合はそもそも雪を溜めるスペースがないケースもあるので、難易度と疲労度はますます跳ね上がります。

とってもピリピリムード

売買だけでなく、当然ながら賃貸仲介も管理も同様で。オープンハウスと違い、案内や点検が一時的なものなので一件一件にそんな時間も掛けられません。例えば、南区のとある管理物件。前面道路は6m幅員、冬場は車一台通行できるかどうか、という建物です。蛍光管一本の交換のために400m離れたコインパーキングに停めて歩いて…はさすがに厳しい。

豪雪地域の不動産は2ヶ月が勝負

1月中旬~3月中旬はこのような状態が続き、その間は不動産業は仲介も管理も全てにおいて過酷な状況が続きます。特に賃貸は繁忙期を迎えるため、おのずと年間でも最も休みが少なく、そして労働時間が増える傾向にあります。

また、3月を抜けたあとに春の到来と共に訪れる労働意欲ロスにも注意が必要です。GWを迎えるまでは張り詰めた緊張感が少しずつほぐれてきますが、長期連休を抜けた瞬間に一気に売上も下がるために感情の上下動が激しくなります。

離職も非常に多くなりがちな春先~初夏の対策として、秋口から労働コントロールをしながらハイシーズンでも無理しすぎない・春先でも極端に体を休めすぎないというセルフコントロールが必要です。

仲介の環境、管理の環境を実際に現場で体感した結果としてこのコントロールを実施することで、通年安定した働き方に繋げることができるようになります。また、個人だけではそのコントロールが難しいために会社、チームとしてのバックアップも重要になります。

豪雪による深い積雪は人の感情を重たくさせ、冬至による日照時間の少なさもそれを更に加速させます。この重たい時期と繁忙期というミックスを乗り切るには個人・会社、そして家族やパートナー、仲間の支えも重要なポイントです。

無理をしすぎず、クライアントにもその意志を伝えながらパフォーマンスを安定させる。それが雪国の不動産会社の働き方です。

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