SPECIAL TOPICS
照明撤去後のアレ
予想外のアイツ
いつでも、何度でも。それは成長し、その出現に管理者は毎回頭をちょっと悩ませる…そんなアレです。
それは、天井照明を撤去した時に現れる「色移り」です。ドームシーリング照明には天井との緩衝材としてスポンジやゴムが取り付けられていますが、それが天井クロスに色移りしてしまうわけですね。
これが中々厄介で、単純な色移りだけではなく、クロスの表面を押しつぶしているので質感まで全く異なるものになってしまうのです。色の変化だけではなく、中に浸透してしまっているために原状に復することは困難です。
拭き掃除はもちろん、表面を削り取るメラミンスポンジでも全く効果はなく、この黄色く残った色は消すことは出来ません。
そのため、照明を交換するとなると、天井壁紙の張替えがセットになることが多いのです。オーナーに説明するのも微妙なんですよコレ。えぇ~照明の交換だけじゃダメなの?的な。そのお気持ちもわかるんです、なにせ箇所がちょっとだけなので。(全体の色合わせの関係で張替えなら一面しないといけないのです)
やってみた
最近現場は出ていないので、そういうシーンにもあまり立ち会うことも少なくなりましたが…自宅をセルフ改装している時に正にコレに出くわしたのです。
ちなみに、同じくドームシーリング照明を設置するならこのシミが隠れるので問題はありません…が、今回のようにライティングレールに変更すると丸見えになってしまいます。
どうしようかなぁと思い、ちょっと考えてから「塗ってみよう」で結論づきました。ただ、塗るにしても面倒は避けたい。そして、あわよくば管理でもコストカットのヒントにしたい。そんなこんなで、専用のクロスタッチ剤を購入することに。
さてさて、どんなものか。
マニキュアみたいなケース、そしてフタと一体のハケ。開封前に振って混ぜ合わせ、フタ外して箇所にペタペタするだけ。
一回目は…あれ、こんなもんか。全然色変わらない。しぶとい。
二回目は…1回目の塗装が下地代わりになったのか、随分色が乗って薄まった感じ。
三回目…かなり気にならなくなった
四回目…最後の塗装。おぉ、ほとんど元のシミが見えなくなった。
角度によってはうっすら見えるのですが、角度によっては同化していて全く見えなくなりました。そもそもクロスが潰れているので、完全には復旧しないと分かってはいたものの、予想以上に消えてくれました。数日経過した今では、全く気になりません。
市販の材料であり、塗ってから寝かせる作業もあるために実用出来るかどうかはまた検討は必要ですが、出来ればこれくらいなら張替えしたくないんですよねぇ…
何でもきれいに張替えることが全てではないし、活かせるものは出来る限り活かしたいものです。